CBDベイブを持っていると職質されることがある⁉
今回は、ユーザーから質問が多い「CBDベイブを持っているときに職務質問(以下、職質)されたらどうすればよいか」についてお答えしたいと思います。
「CBDベイブを持っていると職質されやすいのか?」と聞かれたら、残念ながら、「場合による」としか言えません。例えば、日ごろから警察官に職質されやすい人は、CBDベイブを持っていなくても職質されやすいですし、今まで職質されたことがない人は、職質されにくいです。警察官が声をかけたくなるような外見や行動をとっている場合、この記事の対応は役に立ちませんが、「嗅ぎなれない香りのベイブを吸っているから」という理由で職質されたときは、この記事が役に立つかもしれません。
ここでは、職質を受けたときの対応例を「職質とは?」「職質時の心構え」「所持品検査とは?」「職質時の対応」という項目別に説明します。
職質とは何か?
ドラマや日常会話の中で聞く「職質」の正式名称は、職務質問といい、「警察官職務執行法(以下、警職法)」という法律の第2条の規定に基づいて行われています。
警職法2条1項には、「警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者を停止させて質問することができる(引用:警察官職務執行法:リンク:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC0000000136)と書かれています。
この警職法2条1項に基づいて行われる質問が職質です。つまり、警察官は、「異常な挙動その他周囲の事情」を合理的に判断して職質していることになります。そのため、「異常な挙動その他周囲の事情」をしなければ、職質されないということになります。
職質時の心構え
警察官は、外見や行動、視線などの動かし方などを見て職質するかどうか決めるそうです。しかし、外見や行動に気を付けていても職質をされるときは、されるものです。職質を受けるか受けないかは、対象者の意思に基づいて行われる(つまり、任意ということ)ため、職質に応じたくなければ拒否することもできます。しかし、警察官は、「犯罪の予防・鎮圧」という責を担っているため、簡単には引き下がりません。また、最高裁は、職質を実効的なものとするために、強制にならない範囲で有形力の行使(手をかけるなどの物理的な行為)を認めています。そのため、実際に拒否することは難しいでしょう。基本的には、職質をされたときは、真摯に応じ、事実を簡潔に述べることを心に留めておいてください。
【職質への心構え4条】
1 職務質問に真摯に応じる
まず、心にやましいことがなければ、警察官の職質には、真剣に、素直に応じたほうがよいです。極端に恐れたり、拒否したりすると相手に「何かやましいことがあるのではないか」という疑念を抱かせ、余計に時間や労力を使うことになります。また、その場から逃げようとする素振りは余計に怪しまれます。なるべく自然で平常心を持って対応しましょう。ただ、答えたくない質問や関係のない質問には答える必要はありません。
2 警察官に手を出さない
突然、警察官から職質を受け、混乱して、抵抗してしまう人もいるかもしれません。しかし、ここは冷静になって、気持ちを落ち着けましょう。もちろん、暴れて警察官に手を出してはいけません。万一、警察官の顔を殴ったり、足を蹴ったり、胸ぐらをつかんだり、腕を押さえつけたり、警察車両を蹴ったりすると公務執行妨害罪の現行犯として逮捕されるおそれがあります。深呼吸して落ち着いて対応しましょう。
3 職務質問の状況を記録に残す
突然の職質でパニックになるかもしれませんが、職質を受けると決めたら、職務質問の状況を記録に残してください。例えば、スマホの録音機能を使うと便利です。そのときには、録音の許可を警察官にとり、録音を始める日時と終了した日時を忘れずに残しておきましょう。この記録は、裁判で職務質問の適法性が争われた場合、証拠にもなり得ます。もし、警察官から記録を止められそうになった場合、「職務質問の状況を記録に残すため」といって拒否しましょう。この行為は、スマホの所持者の承諾がない限り、警察官がスマホを取り上げる権限はありません。
4 弁護士を呼ぶ
自分1人では対応ができない、不安な時、すぐに来てくれる弁護士を呼ぶ方法もあります。現実的には、電話ですぐ駆けつけてくれる弁護士はいないかもしれません。その場合、家族や友人に連絡して探してもらいましょう。なお、職質時に、外部に連絡することを警察官が遮断することはできません。もし、そのようなことはできないと言われても、はっきり拒絶しましょう。弁護士が警察官との間に入れば、違法・不当な職質を抑止する効果が期待できます。
所持品検査とは?
職質時に所持品を検査されることがあります。これを所持品検査と言い、警察官職務執行法2条1項に基づいて行われています。これも職質と同じく任意なのですが、実際は、職質と同じように警察官に一定程度の有形力の行使が認められているため、拒否はできません。この所持品検査は、以下の3つの要件を満たしていることが必要です。
① 異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者
② 既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者
③ 上記①または②の者を停止させて質問する際であること
(引用:警察官職務執行法:リンク:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC0000000136)
犯罪の嫌疑がない人に行う所持品検査は違法になります。次に適法な職質の要件を満たしている場合でもどこまで許されるのか?という問題があります。CBDベイプを例にしてみると、①CBDベイプを見て、口頭で質問すること、②CBDベイプについて開示を要求することは職質の範囲として適法と言えます。次に③バッグやポケットの外側から手で触れて確かめる行為、④バッグやポケットの中に手を入れて取り出す行為は、原則として対象者の承諾がなければ許されないと考えられています。③と④は、職質が任意であるなら、所持品検査も任意捜査だからです。しかし、最高裁では、犯罪の予防鎮圧という必要性があり、憲法35条の禁止する「捜索」にいたらない程度の行為であり、強制でなければ、例外を認めています。ただ、強制ではないことが要件ですので、対象者が明白に拒否していればできません。
所持品検査を受けたときの対応
不本意ながら職質の後、所持品検査を受けることになったときには、職質のときと同じように対応しましょう。ただ、「何も後ろめたいことはないが、バッグの中を見られたくない」と考えるなら、堂々と拒否しても差し支えないでしょう。過去の判例では認められています。拒否の理由はいりません。
1 所持品検査に協力する
2 警察官に手を出さない
3 職務質問の状況を記録に残す
4 弁護士を呼ぶ
CHILLTOWNのCBDベイブを持っているときに職質・所持品検査を受けたときの対応は?
もし、CHILLTOWNのCBDベイプを使用しているとき、または所持しているときに職質、所持品検査を求められたときは、以下のように対応してください。
1 チルタウンの商品コレクションページを開き、どの商品を所持しているのか見せる
2 チルタウンの商品画像と同じになるように、警察官に見せる。その時に、商品をカスタマイズしていると同一を証明できなくなりますので、カスタマイズすることは避けましょう。
3 チルタウンの成分証明書ページを表示する
尿検査を求められたら?
CBD・その他カンナビノイドを所持していると職質、所持品検査の後、尿検査を求められることがあります。これは、覚せい剤、大麻などの違法薬物犯罪の立証のために用いられます。もし、尿検査で薬物反応が出てしまった場合、該当の薬物を摂取していなくても立証は難しいと言われています。CBD・その他カンナビノイドでも注意が必要です。カンナビノイドも、尿検査をするとTHCの偽陽性がでる可能性があります。その場合、成分についてもう一度説明するか、再検査、弁護士を呼ぶなどの対応してください。
※参考
https://www.greenzonejapan.com/2022/01/23/cannabinol_1/
https://academic.oup.com/jalm/article/5/3/569/5811388?login=false
https://www.youtube.com/watch?v=KE1qIxyL3MU
警察の皆様へ
弊社では、CBD原料を第三者機関で検査し、成分の安全性を確認しています。もちろん、日本の法令に準拠し、食品等輸入届出書・厚生労働省の認証取得など正規の手続きをした上で輸入しています。自社サイト内でこれらの書類を開示。お客様が弊社製品を安心して取り扱うための安全性を担保しています。
また、一般には、大麻とCBDの違いを理解していない人もいます。
■ まとめ
職質の目的は犯罪の予防・鎮圧です。警察官もそのために職質を行っているので、突然、職質を受けたからと言って、職務を妨害するような対応は控えましょう。所持している本人が犯罪へ関与していないのなら、マニュアル通り、素直に応じれば疑われることはないでしょう。それでも解決しない場合、チルタウンにご連絡ください。